2009年6月1日月曜日

命を正しく生かす

命を正しく生かす

何ゆえこの世に生を受けたのか。
何ゆえにこの身体を授かったのか。

この生命の真実とは何か。

身体のことは身体を親しく知ることである。
眼・耳・鼻・舌・身・意からなる身体の、
たとえば眼。

眼の本体は眼ではない。
視界のすべての世界が本体だ。
眼はその窓にすぎない。

故に、眼は眼自身のためにあるのではない。
視界にはいる一切の世界を正しく生かすために与えられたものだ。

他についても同様だ。
一切の音、香り、味わい、身で触れ心におもう世界を、
正しく生かすために授かった宇宙的生命である。

眼・耳・鼻・舌・身・意から生ずる世界は、
宇宙そのものである。
わたくしたちの身心は本来、宇宙そのものなのだ。

一個の生命は誠に小さくはかないが、
身心の一つ一つは宇宙的生命として、
全宇宙を生かすために与えられている。

生命は私のものではない。
私たちは、宇宙から五体を授った。
全宇宙を生かすために、
私たちはこの世に生かされているということである。